オープンデー準備しています-スベリヒユの収穫も-
なかなか天気予報の当たらない梅雨のこの時期、6月17日、18日に開催のオープンデーの準備があわただしくなってきました。例年より小規模ながらも、コロナ禍の影響で3年ぶりのオープンデー再開となるため、準備もやや手探りです。
先日圃場のグランドシート敷きを行い、今後晴れ間を見て日よけや展示物の準備を進めていく予定です。
このコラムでは、グランドシート敷きの際に大量に抜いた、もとい収穫したスベリヒユに関して紹介したいと思います。前回筆者はカボチャの幼果を食べる記事を書いたので、今回は食べてみたシリーズ第2弾として、身近な雑草を選ばせてもらいました。
スベリヒユは、これからの時期畑でよく見かける繁殖力の強い厄介な雑草です。写真のように赤っぽい茎と多肉質な草ですが、見かけたことある方多いのではないでしょうか。
県民のあれこれをとりあげるテレビ番組で、山形県のスーパーに並んでいる様子をみてから、私も初試食、以後時折除草剤の難を逃れたものを食べております。
古くから食用にされており、オメガ3脂肪酸を豊富に含むなど栄養のあるスベリヒユですが、ホウレンソウのようにシュウ酸を多く含むため、ゆでるか、下茹でをして利用する方が良いようです。
似ているものにコニシキソウという雑草もあり毒草ですが、ちぎると乳白色の液がでることや、葉っぱの中央に斑点があることで見分けることができますのでご注意の上、スベリヒユの方を採取してください。
今回は、オープンデー準備の役得でたくさん入手したので、定番のおひたしで頂きました。ゆでるとぬめりが出てきて、ツルムラサキだと思って美味しく食べています。同じナデシコ目で、味と食感が似ています。ゆですぎると葉っぱがポロポロ取れてしまうのでご注意ください。
是非厄介な雑草ではなく、おいしい野草だと思って、一度食べてみてはいかがでしょうか?

著者プロフィール
- 名前
- 長廣匠亮
- 出身地
- 山口県山口市
- 専門分野
- 蔬菜園芸学、植物育種(カボチャ)
- 趣味
- 登山、釣り、スノボ、旅
- 好きなもの
- お魚、お肉、甘いもの
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