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コラム

2023年07月25日栽培日記

ジャックとあまなが Vol.5 ~収穫とレシピ紹介~

こんにちは。生産管理部の白木です。

前回の投稿から約4か月も経過してしまいました。松戸市では真夏日や猛暑日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

前回のコラムでは、はじめての収獲についてお伝えしました(ジャックとあまなが Vol.4 ~誘引とはじめての収獲~)。その後の収穫は、ししとうおよび甘長サイズともに、2023年3月6日から5月29日までの12週間、週2回行いました。今回のコラムでは、ししとう・甘長の収量に与える仕立て方の影響を紹介します。栽培開始時の私の仮説は、「ししとう・甘長ともに1株あたりの着果数を制限しない放任栽培区では果実の肥大とともに株にかかる着果負担が増大するため、ししとうでは4本仕立て区で、甘長では2本仕立て区で収量が多くなる」と考えていましたが・・・結果は如何に?!

まず、1株あたりの総果実数と総果実重を図1に示します。ししとうでは、総果実数、総重量ともに放任栽培区で最も多く、2本仕立て区で最も少なくなりました。一方、甘長では、総果実数は4本仕立て区と放任栽培区で同程度、総重量は放任栽培区で多くなりました。私の仮説はあっさりと棄却・・・。

 

図1.仕立て方の違いが収穫果実数および果実重量に与える影響 

次に、週ごとの1株あたりの収穫果実数の積算値を図2に示します。ししとうでは、収穫開始から5週目以降は、2本及び4本仕立て区に比べて放任栽培区で常に収穫果実数が多かったのに対して、甘長では8〜10週目は、放任栽培区で収穫果実数は多い傾向でしたが、収穫前半及び後半は、放任栽培区と4本仕立て区で収穫果実数に大きな差は認められませんでした。

 

図2.仕立て方の違いが週ごとの収穫果実数積算値に与える影響

これらの結果から、5〜6cm程度の小さいサイズで収穫するししとうは、1株あたりの着果数を制限しない放任栽培でも着果負担がかかりにくく、安定した収穫が可能であると考えられました。一方、10 cm以上の甘長サイズでの収穫では、放任栽培および4本仕立て区の間では大きな収量の差は認められず、今回の栽培ではどちらが最適な仕立て方なのかは明らかにできませんで。しかし2本仕立て区よりは放任栽培および4本仕立て区で明らかに収穫果実数が多かったことから、このサイズでも着果負担はかかりにくいのではないかと考えられます。

今回の栽培は、園研のハウス内で、ポット栽培で行った結果となりますので、栽培環境が異なれば結果が変わることが想定されます。しかしながら、今回の栽培を通して「園研甘長」は、着果負担がかかりにくく、安定した収量が見込めること、また、小さめで収穫することで「辛い果実のでないししとう」としての新たな可能性をお伝えできたのではないかと考えています。

最後に、甘長を使った料理をご紹介します。

①少し多めの油をフライパンにしき、手羽先を皮目から焼き両面に焼き色を付ける。
②甘長はヘタを取り軽く洗い、水気を切ってからフライパンに加える。
③甘長が少し軟らかくなってきたところで、トマトを加え水気を出し、甘長が軟らかくなるまで蓋をして煮こむ。
④塩、コショウとコンソメで味を調えたら完成です!

 
図3.ジャック風 鶏手羽と甘長のトマト煮

今回のコラムを持って「ジャックとあまなが」は終了です。最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!少しでも「園研甘長」に興味を持って頂けたら幸いです!

 

 

白木碧

著者プロフィール

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白木碧
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東京都中野区
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ツーリング、ドライブ
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ルートビア、洋酒