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コラム

2023年01月13日栽培日記

ジャックとあまなが Vol.1 ~播種から鉢上げ~

皆さん、初めまして。 入所2年目、生産管理部の白木です。タイタニックとウイスキーのジャックダニエル好きなことから、先輩たちにジャックと呼ばれています。そんなジャックが園研甘長を育てる栽培日記「ジャックとあまなが」をスタートします。お付き合いよろしくお願いします! 当所では毎年6月にオープンデイを開催し、園研の品種をたくさんの方々に知ってもらうために来場者の方に苗を配布しています。2023年度のオープンデイでは「園研甘長」の配布を予定しています。 「園研甘長」は、縦長のミニピーマンで、見た目は唐辛子のようですが味は甘い品種です(写真1)。通常のピーマンは40~60g程度で収獲するのですが、甘長は5~20gが収獲適期なので、たくさんの果実を実らせることができます(写真2)。また、早い段階で収獲すると、「ししとう」として食べることもできます。ししとうのように、乾燥ストレスなどによって辛くなるような果実が生らないので、お子様も安心して食べることができます。手軽に栽培できるので家庭菜園にもおすすめです。

写真2.収穫期の果実の様子

写真1.甘長果実

 

今回のコラムでは播種から鉢上げまでの様子をご紹介します。 播種は2022年12月9日に行いました(写真3)。発芽するまでは地温を30度程度で管理し、播種箱を遮光しました。発芽後は、遮光資材をはがして乾燥しない程度に潅水をおこないました(写真4)。また地温は、25~28度程度にまで下げて管理を行いました。

写真3.播種の様子

写真4.発芽後被覆資材をとった様子

 

2週間後、本葉が少し見え始めたころに10.5㎝ポットに移植を行いました。子葉が培養土に触れないように1cmほど上げた高さで植えます(写真5)。移植後は、地温を20度程度まで下げて徒長を防止します。写真6は、播種から24日後の様子で、順調に生育しています!

写真5.鉢上げ時の苗の様子

写真6.播種24日後の苗の様子

 

ちなみに、本栽培は12月に播種をおこなったので、潅水の頻度は少なかったのですが、オープンデイ開催の6月ごろは気温が上昇し乾燥も早いので、ポットや鉢で栽培する場合は、水やりの回数や量に注意してください。また、地温の管理は家庭菜園では難しいかと思いますので、日当たりのよい庭やベランダなどで管理するのがお勧めです。

このコラムでは「園研甘長」の栽培だけでなく、調理方法なども提案していきたいと考えていますので、これからもよろしくお願いいたします。

 

白木碧

著者プロフィール

名前
白木碧
出身地
東京都中野区
趣味
ツーリング、ドライブ
好きなもの
ルートビア、洋酒