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コラム

2022年10月05日栽培日記

つのちゃんの栽培日記 ~100均グッズでおうち野菜~(10)

皆さん、こんにちは。大変ご無沙汰しております。
しばらく更新できていなかったのですが、このコラムで最終回になります。

 このコラムでは、6月に開催した当所のオープンデイに来場いただいた方に配布した苗と同じものを使い、皆さんが家庭菜園などで楽しむ際のヒントにしていただければと考え、100均グッズのみを使っての露地栽培に挑戦した様子を10回にわたりお届けしてきました。本年は例年以上の猛暑で、どう高温対策をしたらいいのかと試行錯誤していたのですが、気づけば季節が進みあっという間に10月になっていました。

ミニトマト収穫

最後まで皮が硬いところは変わらず、生食用としては不向きかなといった出来でしたが、たくさん収穫することができました。

ハウス栽培とは違い、露地での栽培で皮が硬くならないように作るのは難しいなと思うばかりです。
皆さんのところではどうでしたか?

 たくさん収穫した果実ですが、生食用にはあまり向いていなかったので、加工することにしました。

そこで使ったのが、食品乾燥機です。「べにすずめ」と「かむり」の両方を乾燥させてドライトマトを作りました。

  

甘みがぎゅーっと凝縮されているのでこのまま食べても美味しいです。
ドライフルーツ感覚でおやつにパクパク食べられます。

たくさん収穫できたので、オリーブオイルにローズマリーとニンニクチップを入れて、オイル漬けにもしてみました。

オイル漬けにした「かむり」は、フランスパンにクリームチーズを塗って一緒に食べました。この組み合わせは、びっくりするくらいミニトマトが甘く感じられるのでご飯というよりデザートでした。

ドライトマト状態で「べにすずめ」を食べた時、「かむり」より少し酸味があったので、シーフードや他の野菜と一緒にアヒージョにしてみました。

お酒が進みます♪

このコラムを書くにあたって、改めて、育てる楽しみ、食べる楽しみを感じることができました。

また、ハウス内での栽培と比較して、露地でミニトマトを栽培することがいかに難しいか、ということも実感しました。「100均グッズのみで栽培する!」という縛りもかなり自分を苦しめることになりました…笑

苦労した点として、

・雨よけ、風よけ…想像通りでしたが、強度不足は否めない感がありました。風が吹き抜ける場所だったこともあり、何度か倒壊寸前になりました。

・虫害(サビダニ、アブラムシ、コナジラミ)、病害(うどんこ病)は100均で購入したお酢を希釈して散布することで抑えることができましたが、ハモグリバエとヨトウムシによる被害がなかなか止まらず苦労しました。

私は、もう栽培を終了してしまいましたが、まだまだミニトマトは外で栽培できますので、栽培されている方は、まだまだたくさんのミニトマトを収穫してください。来年度もオープンデイの開催を予定していますので、ご来場の際には皆さんのところでの様子などお聞かせいただけると幸いです。また、私をはじめ、各作物の担当者に挑戦してもらいたいことや、ご意見などお寄せいただけるとうれしいです。

最後までこのコラムを読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 

角田鈴奈

著者プロフィール

名前
角田鈴奈
出身地
群馬県館林市
専門分野
植物育種(トマト)、ちょっとだけ分子遺伝学
趣味
釣り、登山、ヨガ、旅行
好きなもの
柑橘、和栗、クレープ